【神戸市垂水区】扉を開ければ大正ロマンの世界へとタイムリープ!舞子の海を臨む孫文記念館(移情閣)
孫文記念館(移情閣)はJR舞子駅から南へすぐの舞子海上プロムナードの東側にあります。
孫文記念館(移情閣)は、もともと神戸で活躍していた中国人実業家・呉錦堂(1855~1926)の別荘「松海別荘」を前身としています。
1915(大正4)年にその別荘の東側に八角三層の楼閣「移情閣」が建てられました。外観が六角に見えるところから、地元では「舞子の六角堂」と呼ばれていた有名な建築物です。
孫文と「松海別荘」の関わりは、孫文が1913(大正2)年3月14日に来神した際、神戸の中国人や政・財界有志が開いた歓迎の昼食会の会場になったときに始まります。
入口に利用案内が掲示されていました。
中に入ってみますと当時の趣向を凝らした内装が保存されており、大正時代の香りで溢れています。こちらは移情閣1階の部屋です。
天井には豪華な龍の装飾が施されています。
壁には明治時代の製法により復原された貴重な「金唐紙」を見る事が出来ます。
暖炉や周りの柔らかな色合いのタイルも大正時代の物が復原されています。
タイルを近くで見ますとその美しい色合いに当時の輝きを感じる事が出来ます。
大正ロマンの趣きが溢れる階段が、2階へと続きます。
2階の天井にはため息が出るほど美しい鳳凰が施されていました。
こちらは舞子の海を見られるように大きく窓が採られている明るい南側の廊下です。
昼間は中に入って古き良き大正ロマンに思いを馳せる事が出来る孫文記念館(移情閣)ですが、2023年3月26日より建物北側にてフルカラーの夜間ライトアップも行われているそうです。
このように美しい建築物と大正時代の貴重な内装を忠実に復原して残している国の重要文化財 孫文記念館(移情閣)へ皆様もぜひ足をお運びください。
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