【神戸市須磨区】昭和の洋画家、角野判治郎と現代クリエイター家族が紡ぐ創造の系譜
神戸市生まれの洋画家、角野判治郎氏。彼の作品は、時代を超えた鮮やかな色彩と生命力で人々を魅了します。須磨区月見山駅近くのご自宅兼アトリエで、角野氏は77歳で生涯を閉じるまで数々の名作を生み出しました。
商業活動を好まなかった彼の意向を尊重し、ご家族は多くの作品を神戸市立小磯記念美術館に寄贈されました。残る作品はご自宅で大切に保管されており、実際に見せていただく機会を得ました。作品からは角野氏の創作への情熱がひしひしと伝わり、心に残る体験となりました。
ご家族によると、角野氏は当時の東京美術学校(現在の東京藝術大学)を卒業。1927年2月に神戸港を出発し、4月にフランス・マルセイユに到着しました。その後、パリ市モンパルナスにアパートとアトリエを構え、4年間を過ごされたそうです。また、帰国後は神戸大学で教壇にも立たれ、多彩な才能を存分に発揮された人生だったことがうかがえます。
この絵画は、1920年代のパリで「モンパルナスの女王」と称された伝説的なモデル、キキ(アリス・エルネスティーヌ・プラン)の肖像画ではないかとされています。そんな貴重な作品がご自宅にあるなんて素敵ですね!
昭和初期に描かれた作品でありながら、角野氏の絵は古さを感じさせず、まるで描かれた人物や生物が今にも動き出しそうなリアリティと表現力に満ちています。
2025年1月4日から小磯記念美術館で開催される「昭和の洋画」展で角野氏の絵画を楽しむことができます。この展覧会は、没後80年となる林重義氏の作品が中心に展示されますが、角野氏をはじめとする昭和時代を代表する洋画の魅力が紹介されます。
現代に息づくアートの系譜
角野氏の創造性は、曾孫にあたる方が運営する「AMO’S CREATE」に受け継がれています。神戸をテーマにした可愛らしいグッズが制作・販売され、そのデザインは角野氏の影響を感じさせます。
【神戸市垂水区・須磨区】AMO’S CREATE(アモズクリエイト)は、神戸の魅力を詰め込んだオリジナルグッズを販売、大切な思い出を形に残すサービスもあり。
また、オーナーのお嬢様である笠原寧心さんは、2024年に小学生起業家としてオリジナル文具ブランド「Sorakumo」を立ち上げ、親子で新たなアートの未来を切り開いています。家族が紡ぐ創造の系譜が、神戸らしい感性と新たな価値を生み出し続けています。
【神戸市須磨区】9/15 名谷駅前広場「Reward Market」、小学生起業家のオリジナルブランド「Sorakumo(そらくも)」が披露されます。
神戸のアートと出会う旅へ
新年は、角野判治郎氏の作品と現代のアートが交差する特別なひとときを楽しんでみませんか?この新年、角野氏が残した創造の遺産と、そのスピリットを受け継ぐ家族の作品をぜひご覧ください。神戸のアートに触れる素晴らしいひとときが待っています。創造性の豊かさをぜひ体感してください!
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小磯記念美術館「昭和の洋画」展
開催期間:2025年1月4日~
公式Instagramはこちら -
AMO’S CREATE
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Sorakumo
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